BULLETIS PROJECT / WEB / MEDIA
ROKKON
東北の旅を集めるメディア。
すでに地域で生まれている良い発信を見つけ、旅する人と発信者をつなぐ。
「発信する」のではなく「発信を応援する」という発想から、
東北6県のWebメディア・SNSを集めるメディアサイトを企画・制作しました。
ROKKONは2025年8月に公開を終了しました。
現在ご覧いただけるのは、当時のサイトを再現したデモ版です。
- Project
- ROKKON(ろっこん)
- Type
- Owned Project / Media Website
- Area
- 東北6県
- Launch
- 2024.08
- Status
- 2025.08 公開終了(現在はデモ版)
- Production
- BULLETIS
- Member
- TANAYAN / NAOFUMI OTSUKI
- Tools
- STUDIO / Figma / Notion / Google Apps Script など
01 OVERVIEW
東北の旅情報を「作る」のではなく「つなぐ」
ROKKONは、青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島の東北6県で、旅や観光の情報を発信しているWebメディアやSNSアカウントを集めたメディアサイトです。公開時点で約100件の発信を掲載していました。
一般的なメディアと違い、ROKKONは自分たちで観光記事を量産することを目的にしていません。訪れた人に、各発信元へ移動してもらうことを前提に設計しています。
東北の旅を考えはじめた人が、まずここを見れば地域ごとの発信にたどり着ける。そんな「東北旅行のハブ」を目指したプロジェクトです。
- 対象は東北6県(青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島)
- WebメディアとSNSアカウントを地域ごとに横断して探せる
- 公開時の掲載数は約100件
- ROKKONへの滞在ではなく、発信元への送客が目的
02 BACKGROUND
すでに、良い発信はたくさんあった
当初、私たちが考えていたのは「自分たちで観光地へ行き、写真を撮り、記事を書く旅メディア」でした。BULLETISは映像・写真・言葉を扱うチームなので、素直な発想でもありました。
企画を進める前に、東北ではどんな情報が発信されているのかを調べるところから始めました。その結果、想定していた前提が変わります。
- 地域に根差して取材を続けるWebメディアやSNSが、すでに数多く存在していた
- 宮城・仙台に限っても、フォロワー1,000人以上のアカウントが50以上あった
- 自治体・観光団体のメディアは予算も規模も大きく、コンテンツ量が充実していた
- 一方で、有益な情報が発信されていても「知られていない」ケースが多かった
- 同じ土俵で競うことに、BULLETISの限られたリソースを使う意味を考え直した
WHAT WE DID
- 調査 競合メディア・SNSの実態を洗い出す
- 課題発見 情報は足りている。届いていないだけ
- 方針転換 「作る」から「つなぐ」へ
作りたいものをそのまま作るのではなく、調べた結果をもとに企画そのものを組み替える。ROKKONは、その判断から始まったプロジェクトです。
03 IDEA
「発信」ではなく「発信の応援」
自分たちが新しい観光情報を大量に作るのではなく、
すでに地域で良い情報を発信している人たちを見つけ、
その存在を届ける。
これがROKKONの核になった考え方です。魅力を伝えるために、必ずしも自分たちが新しいコンテンツを作る必要はない。すでに良いものを作っている人を見つけ、整理し、必要としている人との接点をつくることも、ひとつのクリエイティブだと考えました。
この発想は、現在のBULLETISが掲げる「まだ伝わっていない魅力を見つけ、届ける」という考え方の原点のひとつになっています。
04 CONCEPT
情報を囲い込まない「東北旅行のハブ」
通常のWebメディアは、できるだけ長くサイト内に滞在してもらうことを目指します。ROKKONは、その逆を設計しました。サイトの目的は「見つけてもらうこと」ではなく「送り出すこと」です。
GENERAL MEDIA
一般的なメディア:サイト内で回遊させる
- 流入
- 記事閲覧
- 関連記事
- サイト内回遊
ROKKON
ROKKON:外部へ送り出す
- ROKKON
- 面白そうな発信を発見
- 外部メディア・SNSへ
主役になるのはROKKONではなく、東北各地で発信を続けている人たちと、そこで紹介されている場所や文化です。ROKKONはその間をつなぐ役割に徹しました。
05 BRAND
六つの地域を、一つにつなぐ「ROKKON」
名前の「ROKKON」は、東北の夏祭りを集めた「東北六魂祭」の六魂と、仏教で人の感覚器官を指す六根から取っています。東北6県の「6」を表しながら、東北の眼となり耳となる存在でありたい、という意味を込めました。
-
六角形のロゴ
不規則な県のかたちと、亀の甲羅をイメージした外形。
-
6をモチーフにしたシンボル
内側の「6」型は東北の魂と白蛇を表現。
-
rokkkkkkon.jp
旧独自ドメイン。Kが6つで、東北6県の「県(ken)」を表す。
-
担当
ロゴデザインはNAOFUMI OTSUKI。
名前とロゴに込めた意味は、BULLETIS公式noteで詳しく紹介しています。
06 INFORMATION ARCHITECTURE
情報を集めるだけではなく、探せる構造へ
集めた発信が多くても、探せなければ意味がありません。ROKKONでは、東北という単位から地域、そしてメディアの種類へと段階的に降りていける構造をつくりました。公開時のページ数は39ページです。
AREA
東北
- 青森
- 岩手
- 秋田
- 宮城
- 山形
- 福島
MEDIA TYPE
各地域
- Webメディア
- SNS
- 雑誌
- その他
サイトマップは表計算シートで管理
全ページをGoogleスプレッドシートのサイトマップで管理し、ディレクトリからURLを自動生成する関数を組んで、表記ゆれや末尾スラッシュのぶれが出ないようにしました。管理していた項目は以下の通りです。
- URL
- ディレクトリ構造
- index / noindex
- ページタイプ
- title
- description
07 DESIGN & BUILD
コンテンツ運用を優先し、STUDIOを選択
制作にあたっては、WordPressとSTUDIOを比較しました。普段の制作経験上、WordPressでも制作は可能です。それでもSTUDIOを選んだのは、このプロジェクトで本当に時間をかけるべきなのが開発ではなく、情報収集とコンテンツ運営だったからです。
公開後も掲載メディアを増やし続けることが前提だったため、更新のしやすさとメンテナンス性を優先しました。
WF:Figma
ブラウザで完結し、無料で、二人で同時に触れる。デザイナーを立てない体制だったため、作り込んだデザインカンプではなく簡易WFに絞りました。
実装:STUDIO
詳細デザインはFigmaで固めず、WFをベースにSTUDIO上で直接調整。コードを書かずに構造とデザインを同時に詰められる利点を取りました。
CMS:STUDIO CMS
カテゴリーとして東北6県を、コンテンツとしてWebサイト・SNSアカウントを登録し、相互に紐付けて管理しました。
「何を使ったか」よりも、限られた人数でメディアを続けるために何を削るか。技術選定はその判断の結果でした。
08 SYSTEM
更新そのものを仕組み化する
掲載メディアの新着記事をROKKON上でも紹介するため、一時期、更新の取得を自動化する仕組みを実装しました。外部メディアのRSSをGoogle Apps Scriptで取得してNotionのデータベースへ書き込み、それをSTUDIOから読み出して表示する構成です。
- 外部Webメディア 掲載メディアの更新
- RSS フィードを配信
- Google Apps Script 定期取得・整形
- Notion データベースに蓄積
- STUDIO API経由で取得
- ROKKON 新着記事として表示
実際に動いた。ただし限界もあった
- 仕組みは実装し、実際に稼働させた
- そもそもRSSを提供している媒体が少なかった
- Notion APIの取得件数など、外部サービス側の制約もあった
- 結果として、新着記事はごく一部の媒体に偏った
DECISION
運用してみた結果、コンテンツとして成立する量と鮮度を保てないと判断し、この新着記事コンテンツは廃止しました。作れることと、続けられることは別だという確認になっています。
09 OUTPUT
形になったもの
- 東北6県
-
6
東北6県
- 公開時ページ数
-
39
公開時ページ数
- 公開時掲載メディア・SNS
-
約100
公開時掲載メディア・SNS
- PROJECT MEMBERS
-
2
PROJECT MEMBERS
※これらは公開時点のアウトプット量であり、成果指標(PV・CV等)ではありません。
10 LEARNING
作って終わりではなく、運営して分かったこと
ROKKONは2025年8月に公開を終了しました。約1年間の運営を通して分かったことを、確認できる範囲で残しておきます。
- 01
メディアは、制作より継続運営の方が難しい
サイトを公開するまでの工程よりも、公開後に掲載を増やし、情報を最新に保ち続けることの方がはるかに負荷が高いという実感がありました。
- 02
情報収集と更新には、継続的なコストがかかる
掲載候補を探し、内容を確認し、登録する。ひとつひとつは小さくても、続けるには時間の確保そのものを設計に組み込む必要がありました。
- 03
技術で自動化できる範囲にも限界がある
RSSやGAS、Notionを組み合わせて更新を自動化しましたが、外部の配信状況やAPIの制約に依存する部分が大きく、運用でカバーしきれませんでした。
- 04
「届ける仕組み」を作るという選択肢がある
自分たちで大量に発信する以外にも、すでにある良い発信と読み手をつなぐという方法がある。この手応えは残りました。
- 05
現在のBULLETISの考え方につながった
「まだ伝わっていない魅力を見つけ、届ける」という現在の軸は、ROKKONでの判断と運営から地続きになっています。
11 CREDIT
制作体制
PRODUCTION
BULLETIS
TANAYAN
- Concept
- Research
- Planning
- Web Direction
- Information Architecture
- Writing
- STUDIO
NAOFUMI OTSUKI
- Logo Design
- Technical Development
- GAS
- System Integration
※担当はプロジェクト当時のものです。二人体制のため、兼務していた領域もあります。
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