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活動記録

FIELD NOTE 更新:

ガスと強風の栗駒山で、ほんの数分だけ見えた「神の絨毯」

紅葉を見に、栗駒山へ行ってきました。登山指数は「C」。雨と濃霧、強風の中を登り、ほとんど景色が見えないまま山頂へ。

そのまま下山することになるかと思っていたところ、ほんの数分だけ霧が晴れました。2026年10月2日の記録です。

活動日: 2026年10月2日

栗駒山の斜面を埋める赤・橙・黄の紅葉。稜線には小さな登山者の姿があり、奥に山並みが見える
霧が抜け、数分だけ姿を見せた栗駒山の紅葉。 Photo: Naofumi Otsuki

前日に決まった栗駒山

BULLETISのNaofumiと山に登るのは、2024年9月の月山以来。もともとこの日は「BULLETISでどこかへ行こう」と、お互い予定を空けていました。

前日になって、Naofumiから「栗駒山に行かない?」という話が出て、そのまま登山することに。 特別な準備をしていたわけでもなく、かなり急な話です。 ただこうして平日に予定を合わせて突然登山できるようになったのは、お互いフリーランスになったからなのかもしれません。

いわかがみ平へ向かうシャトルバスの車内。座席に登山客が座っている
シャトルバスで、いわかがみ平へ。 Photo: TANAYAN

朝7時半ごろに多賀城を出発し、車で約2時間。 「いこいの村栗駒跡地」からシャトルバスに乗り、登山口のある「いわかがみ平」へ。

この日の登山指数は、ABCのうちの最低指数である「C」。 気温は低く、風もかなり強い予報で、到着した時点ですでに雨が降っていました。

東栗駒コースから登る

10時、東栗駒コースから登山開始。 中央コースという初心者コースもありましたが、何事も経験という気持ちと、たぶん自分たちの冒険心が勝って、こちらのコースを選びました。 ただ、登り始めてからはこんなにもカ国だとは、出発当初は思いもしなかった。。。

東栗駒コースの岩が露出した登山道に架けられた金属製のはしご
岩場とはしごが続く東栗駒コース。 Photo: TANAYAN

石や岩がゴロゴロしていて、場所によっては手を使って登る。はしごやロープがある場所もあれば、水が流れていて、ほぼ川のようになっている場所もあります。

「これほんとに登山コースかな?」と思いながら、木に結ばれたピンク色の目印を頼りに進みます。雨の影響で土はぬかるみ、靴もズボンも泥だらけ。霧も濃く、少し先までしか見えません。

濃い霧の中、水の流れる岩場を歩く雨具姿の登山者
沢のような岩場を進む。 Photo: TANAYAN

標高が上がると木々が低くなり、少し開けた場所へ。晴れていれば景色がよく見える場所なんだろうな、と思いますが、霧で遮られています。

紅葉した低木に囲まれた道を歩く登山者。行く先の尾根は霧に包まれている
木々が低くなり、開けた場所へ。 Photo: TANAYAN

ただ、この日はなによりも「風」がすごい。木々の壁がなくなった途端に、冷たい強風がまともに当たり、立っているのが難しくてしゃがむ場面もあるくらいです。

アウターについているフードを被らないと耳が痛く、帽子も飛びそうなので途中で外し、鼻水も勝手に出て、風で飛んでいく。もうそんな状況です(笑)。

濃霧に包まれた稜線の登山道に立つ、フードを被った登山者。道の脇には低い草木がある
フードを被り、霧の中を進む。 Photo: TANAYAN

途中、「東栗駒山」の看板に到着。 ただ、正直あまり感動する余裕はなく、「あ、いま東栗駒山に登頂したのね」くらいの感覚。

栗駒山の山頂を目指していたこともあり、そもそも東栗駒山の山頂があることもよく知らずに来ていました。晴れていれば、ここから栗駒山が見えるのかな〜なんてことを想像するしかないくらい、周りは真っ白です。

霧の中、岩の上に積まれた石と「東栗駒山」と書かれた山頂の標識
東栗駒山に到着。周りは真っ白。 Photo: TANAYAN

足が上がらん

東栗駒山を越えると、しばらく稜線を歩きます。 途中には、動物の毛のような、ふわふわした草が一面に広がる場所も。これも晴れていれば、きっときれいな黄金色に輝いているんだろうなと思います。

濃霧の中、稜線に広がる黄色い草と低木。奥の登山道は霧に隠れている
霧の向こうへ続く、草の稜線。 Photo: TANAYAN

このあたりでは何度も心が折れかけ、もう気合いで進むしかない。そのまま進んでいくと急に人が増え、中央コースとの合流地点へ出ます。

そこから山頂までは、木で作られた階段が続きます。ここまでで疲れきっている足には、かなりきつい。 10段ほど登って止まり、また10段ほど登って止まる。 下山してくる人に搾り取ったような笑顔で「どうぞ〜」と道を譲る風を装いながら、内心は休憩。

足が上がらんのよ。。。

低木の間から霧の中へ続く、丸太で作られた山頂への階段
山頂へ続く木の階段。 Photo: TANAYAN

山頂も、真っ白だった

12時ごろ、栗駒山の山頂に到着。

濃霧の栗駒山山頂で、フードを被ったTANAYANが木製の山頂標柱の横に立っている
TANAYANも、霧の山頂で。 Photo: Naofumi Otsuki
濃霧の栗駒山山頂で、山頂の木製標柱の横に立つ登山者
栗駒山の山頂も、霧の中。 Photo: TANAYAN

とはいえ、まず座りたい。 地面がぬかるんでいるので、Naofumiが持ってきていたLOGOSの簡易椅子が本当にありがたい。朝に買ったホットコーヒーは水筒の中でまだ少し温かく、塩おむすびと一緒に。シンプルにうまい。

ただ、山頂も相変わらず霧の中。風が強く、休んでいるとどんどん体温を持っていかれます。 長く休むほうがよくなさそうだったので、記念写真を撮って、12時半ごろには下山を始めます。登って満足できず、降りるまでが登山。

「1時くらいに晴れるらしい」

中央コースから下山を始めてすぐ、10人ほどの登山客が集まっている場所がありました。どうやら撮影スポットらしいです。そこで「1時くらいに晴れるらしい」という声が聞こえてきます。

そういえば、午後から少し晴れる予報だった気がする。 Naofumiと「待ってみる?」と相談した記憶もなく、なんとなく二人ともその場に残ります。

霧に覆われた栗駒山の紅葉の斜面で、稜線に集まって立ち止まる登山客
霧が晴れるのを待つ登山客たち。 Photo: TANAYAN

少し待っていると、霧が、スーッとなくなった。

栗駒山の斜面を埋める赤・橙・黄の紅葉。稜線には小さな登山者の姿があり、奥に山並みが見える
霧が抜け、数分だけ姿を見せた栗駒山の紅葉。 Photo: Naofumi Otsuki

ずっと白かった目の前に、赤く染まった紅葉の山が現れます。地上まで見えて、遠くの山には光も差している。「神の絨毯」と呼ばれる栗駒山の紅葉です。

雨でぬかるんだ道、川のようになった登山道、冷たい強風、そして何も見えない霧。登っている途中では何度も心が折れかけましたが、その全部が少し報われたような気がします。

というか、こんな高くまで登ってきていたのかと驚きすらします。

赤い紅葉に覆われた栗駒山の斜面と登山道を歩く人々。奥には山並みと雲の切れ間から光が差す平地
紅葉の斜面の向こうに、遠くの山まで見えた。 Photo: TANAYAN

周りにいた登山客からも歓声が聞こえてきます。自分たちも、ここぞとばかりに写真と動画を撮ります。

紅葉に覆われた山の斜面を前に、カメラを構えて撮影する登山者
見えた瞬間に、カメラを構える。 Photo: TANAYAN
赤と橙の紅葉の中でカメラを構えるTANAYAN。奥には紅葉の斜面が広がっている
紅葉の中で撮るTANAYAN。 Photo: Naofumi Otsuki

でも、見えたのは本当に数分。すぐにまた霧がかかって、何も見えなくなります。少し待つとまた見えて、撮っているうちにまた霧になる。

下山を続けながら、少し晴れるたびにまた撮る。そんなことを繰り返しながら山を下ります。

赤と黄の紅葉の斜面に再び霧がかかり、山の上部が白く隠れている
再び霧が入り、斜面を隠していく。 Photo: TANAYAN

またリベンジかな

14時ごろ、登山を始めた「いわかがみ平」へ。その頃にはだいぶ晴れていて、遠くの町まで見えています。やっとホッとした感じ。

ちなみにこの筆者TANAYANは途中からトイレに行きたすぎて、Naofumiを置いて先に下山しました。本当に漏れるかと思った(笑)。20分くらいあとにNaofumiも到着。途中で足がつって座り込んでいたらしいです。

ちなみに、YAMAPの記録では、約4時間の滞在で、6.5km歩いたそう。

下山後のいわかがみ平の駐車場に停まるシャトルバス。青空の下、遠くの平地と山並みが見える
下山後のいわかがみ平。遠くまで見えていた。 Photo: TANAYAN

帰りには、たまたま見つけた「山の駅くりこま」にも立ち寄ってみる。以前、Naofumiたちとフォトウォークで訪れた六日町商店街の近くです。

ここでは梨と新米のひとめぼれを購入。巨大な梨は、甘くてみずみずしくておいしかった。

17時ごろ、多賀城の自宅に着く頃には足がパンパン。夜は熱めの風呂にいつもより長く入って、サロンパスを貼りまくりましたね(笑)。

晴れた栗駒山も見てみたいので、また来年にでもリベンジかな〜なんて思っています。 でも、ほとんど何も見えなかった時間が長かったからこそ、ほんの数分だけ現れたあの景色は、かなり記憶に残っています。

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CREDIT

Writing
BULLETIS / TANAYAN
Photo
TANAYAN / Naofumi Otsuki
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